私の大好きなバロックチェロの巨匠アンナー・ビルスマ氏、昨年7月に亡くなられました。
追悼盤CD、手に入れ、聴きました。
期待通り、素晴らしい!
最初の曲、ボッケリーニのソナタ イ長調。
この曲は、みんなよく弾きます。
チェリストの間では有名な曲。
でも、こんな素晴らしい曲だとは知らなかった!
私は高校生のころ、毎朝、FMNHKの「朝のバロック」という番組を聴いていました。
(今は「古楽のたのしみ」という名前に変わっています)
私のバロック好きはそこから始まったのですが、そこでたびたびかかっていたのが、ビルスマのチェロ!
すっごい速弾きに、ビックリ!
アンナー・ビルスマの名前が忘れられなくなりました。
そこで弾かれていたのはバロックチェロだったのかもしれませんが、その時の私はそんな世界は全く知りませんでした。
そのしばらく後になって、古楽とか、バロックチェロとかが大ブームに。
ビルスマのCDをたくさん聴き、その、抑揚というか、音の表情にに夢中になりました。
ロンドン留学中は、生のビルスマのチェロはもちろん、ピノック、ブリュッヘン、アーノンクール、コープマン等の率いる古楽器のオーケストラたくさん聴きに行き、、、。
そして、とうとう、ロンドンでバロックチェロを買ってしまいました。(訳あって、最近手放しましたが、、、。)
これは、私のではなく、浜松市立楽器博物館所蔵 ゴフリラ作 5弦バロックチェロ
音楽は「言葉」。 演奏とは「語る」こと。
by アンナー・ビルスマ (著書「バッハ・古楽・チェロ」より)