新型コロナウイルスの影響で、3本、本番がキャンセルになりました。
こんな時は慌てず騒がず、じっくり基礎練習に取り組むことにしました。
今日は演奏のためだけでなく、免疫力を高めるため、また心を落ち着かせるためにも役立つ呼吸について書いてみることにします。
先日、『音楽家のための身体の使い方講座 呼吸編』 受講しました。
歌手の方や、管楽器奏者の方は呼吸法は大切な問題として日々取り組んでいらっしゃるのではないかと思いますが弦楽器奏者はというと・・・?
というか私の場合ですが、合奏の時呼吸を合わせて! と言われることがあったり、レッスンでも呼吸について注意を受けたりした記憶はあるのですが・・・。
私の演奏時の呼吸下手、大問題だということに今回、改めて気づきました。
講座のレポートを少し!
まずはボディマッピング!
息はまず鼻の穴から入った場合、鼻腔という場所を通ります。
鼻腔ってこんなにひろーい空間と知ってビックリ‼️
鼻の穴は筒のようなものだと思っていました。
思い直すと新鮮な空気が、たくさん入る気がします。
口からも息は入りますが、息を吸うのは鼻からの方が良いそうです。
鼻には線毛があって、ウイルスなんかが入りにくいようになっている、喉に行く前に息を温める、匂いによって悪いものを感知する、などの理由だそうです。
口呼吸が身体によくない、とは以前から聞いていました。
吐くほうは、ケースバイケースで、どちらでもOKということです。
鼻から入った空気は喉、気管を通って肺へ!
肺の上端は鎖骨より上まであるそうです。
思っていたより上の方にあるのですね。
肺は肋骨に覆われていて、肋骨の後ろ側は脊椎、前側は胸椎につながっています。
この前側の肋骨は柔らかくできていて、息を吸うだび肺が膨らんで肋骨がダイナミックに動きます。
柔らかくできているので、膨らんだ肺に押されても骨が折れないのだそうです!
肺の下は横隔膜というドーム状の膜があって、息を吸うとこの膜が押されてその下の内臓が動いてお腹が、ぽっこり出ます。
これが腹式呼吸のメカニズムということです。
呼吸による肋骨の動きは脊椎も動かし、背中の筋肉も動かします。
背中の筋肉は肩甲骨とつながって、胸の筋肉は鎖骨とつながって、それらは前腕へとつながっているので、呼吸の状態はチェロを弾く時のボーイングに影響を与えます。
人は恐怖などで身体が緊張すると息が止まります。
演奏の時は、恐怖は感じていなくても、いろいろな理由で呼吸が不自然になっていることがよくあります。
心の緊張や、身体の緊張が、不自然な呼吸を生み、不自然な呼吸がまた身体の緊張を生みます!
チェロ演奏のためにも、そして心身の健康のためにも、ゆっくりじっくり呼吸のこと取り組んでみようと思います。